クライアント & サーバー システムとは?
ホームページやWebアプリがインターネット上でどのように動いているかを理解するために、最も基本的な仕組みが「クライアント & サーバー システム」です。
これをレストランに例えてみましょう。
- あなた(お客さん) が「Webサイトを見たい!」と思う人です。これが「クライアント」です。
- レストランの厨房(料理を作る場所) が「Webサイトのデータを持っている場所」です。これが「サーバー」です。
- 店員さん が「データを運んでくれるインターネット回線」です。
では、実際にホームページを見るまでの流れを見てみましょう。
1. あなた(クライアント)が「このWebサイトが見たい!」とリクエストする
あなたはパソコンやスマートフォンのWebブラウザ(Google Chrome、Safariなど)を開き、見たいホームページのアドレス(URL)を入力してEnterキーを押したり、リンクをクリックしたりします。
このとき、あなたのWebブラウザが「このホームページのデータをください!」という**リクエスト(要求)**をインターネットを通じて送ります。
- クライアント:Webブラウザ(Google Chrome, Safariなど)や、あなたのパソコン・スマートフォンなど。情報を「要求する側」です。
2. サーバーがリクエストを受け取り、データを探す
あなたのリクエストは、インターネットの「店員さん」を経由して、そのホームページのデータが置かれている「サーバー」に届きます。
サーバーは「Webサイトの厨房」のようなもので、Webサイトを表示するために必要な画像ファイル、テキストファイル、HTMLファイル(後で詳しく説明します)など、あらゆるデータが保存されています。
サーバーはあなたのリクエストを受け取ると、「ああ、このお客さんはこのホームページが見たいんだな」と理解し、そのホームページのデータを厨房の中から探し始めます。
- サーバー:Webサイトのデータを保存し、リクエストに応じてそのデータを提供するコンピュータ。情報を「提供する側」です。
3. サーバーがデータを提供(レスポンス)する
サーバーは目的のデータが見つかると、「はい、お待たせしました!」とばかりに、そのデータをインターネットの「店員さん」を通して、あなたのWebブラウザに**レスポンス(応答)**として送り返します。
4. あなた(クライアント)のWebブラウザがホームページを表示する
あなたのWebブラウザは、サーバーから送られてきたデータを受け取ると、そのデータを解析し、画面上にホームページとして表示します。こうして、私たちは見たいホームページをパソコンやスマートフォンで見ることができるわけです。
静的なホームページにおけるクライアント & サーバー システム
あなたがこれから作成する「静的なホームページ」の場合、このクライアント & サーバー システムは特にシンプルです。
静的なホームページとは、基本的にHTMLファイル、CSSファイル、画像ファイルなど、あらかじめ用意された unchanging なファイルで構成されます。
- クライアント(あなたのブラウザ):「index.html とか style.css とか、このWebサイトのファイルをちょうだい!」とサーバーにリクエスト。
- サーバー:リクエストされた「index.html」や「style.css」などのファイルを、そのままクライアントに送り返す。
- クライアント(あなたのブラウザ):受け取ったHTMLファイルなどを解釈して、画面に表示する。
この場合、サーバーはただファイルを渡すだけで、特別な「料理」をすることはありません。言ってみれば、サーバーは「メニュー表(HTML)と写真(画像)が入った本(フォルダ)をそのまま渡す」だけです。
まとめ
- クライアント:Webサイトを見たい人(あなたのWebブラウザやデバイス)。情報を要求する側。
- サーバー:Webサイトのデータが保存されているコンピュータ。要求に応じて情報を提供する側。
このクライアント & サーバー システムがあるおかげで、世界中のどこにいてもインターネットを通じて様々なWebサイトやWebアプリにアクセスできるのです。
静的なホームページ作成では、あなたが作ったHTMLファイルや画像ファイルを、最終的にはこの「サーバー」にアップロードすることで、世界中の「クライアント」からアクセスできるようになります。
この説明で、クライアント & サーバー システムのイメージが少しでもつかめたでしょうか? 何か不明な点があれば、また聞いてくださいね。
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